Sora E2EE ライブラリ
メンテナンス終了
2025 年 6 月を持ってこのリポジトリはメンテナンスを終了します。
時雨堂のオープンソースソフトウェアについて
利用前に https://github.com/shiguredo/oss をお読みください。
概要
WebRTC SFU Sora 利用時に E2EE をブラウザで実現するためのライブラリです。
これ単体では利用できず Sora JS SDK から呼び出して利用します。
WebAssembly (Wasm) として利用することを想定して実装されています。
ビルド
Go バージョン 1.19 以降が必要になります。
make
を実行すれば dist/
以下に wasm.wasm
が生成されます。
この wasm.wasm
を sora-js-sdk
の Sora.initE2EE(...)
に指定してください。
ドキュメント
詳細な仕様についてはドキュメントをご確認ください
https://sora-e2ee.shiguredo.jp/
FAQ
- このライブラリのライセンスはなんですか?
- E2EE を利用するメリットはなんですか?
- WebRTC SFU 側で音声や映像の解析が困難になります
- E2EE の鍵合意プロトコルはなにを使用していますか?
- Signal プロトコルの X3DH を利用しています
- E2EE のメッセージ暗号アルゴリズムはなにを使用していますか?
- Signal プロトコルの Double Ratchet アルゴリズムを利用しています
- E2EE 用のキーペアはどうやって生成すればいいですか?
- キーペアは WebAssembly で動的に生成されます
- E2EE に利用する暗号方式は何を採用していますか?
- E2EE に利用する暗号鍵を生成する鍵導出関数はなんですか?
- E2EE に利用する IV の生成方法はなんですか?
- HKDF を利用して生成された 96 ビットの値と前半 64 ビットを 0 パディングした 32 ビットのカウンターの XOR を利用します
- E2EE 用のキーペアはどう扱われますか?
- 利用するキーペアは WebAssembly 側で動的に生成されます
- E2EE 用の鍵は Sora に送られますか?
- 送られません Sora には
{e2ee: true}
という値のみが Sora に送られます
- この値は E2EE を利用しているかどうかを認証サーバ側で把握するために利用されます
- E2EE 用の wasm バイナリはどう用意すればいいですか?
- 自前でビルドしてください Go が必要になります
- その後 Sora JavaScript SDK で
Sora.initE2EE("wasm.wasm")
のように初期化して下さい
- E2EE で利用するキーの利用回数が 2^32-1 回を超えたらどうなりますか?
- E2EE はどうやって実現していますか?
- Insertable Streams API を利用しています
- E2EE を利用すると遅くなりますか?
- 暗号化/復号が入るので遅くはなりますが Web Worker を利用することで可能な範囲で高速化はしています
- E2EE を利用すると CPU 使用率は上がりますか?
- E2EE 用の暗号化/復号を行うため CPU 使用率は上がります
- 暗号ライブラリは何を利用していますか?
- 定期的な鍵交換は行いますか?
- チャネルへの参加、離脱が発生するたびにマテリアルキーが更新されます
- Secure Frame は利用していますか?
- 採用しています
- 暗号化には AES-GCM 128 を採用しています
利用可能環境
利用技術
Sora JavaScript SDK からの利用方法
// E2EE 用 Wasm 読み込み
Sora.initE2EE("https://example.com/wasm.wasm");
// Sora.initE2EE("wasm.wasm"); でも良い
let sora = Sora.connection('wss://example.com/signaling');
let channelId = 'sora-e2ee';
let sendrecv = sora.sendrecv(channelId, null, {e2ee: true});
navigator.mediaDevices.getUserMedia({audio: true, video: true})
.then(mediaStream => {
// connect
sendrecv.connect(mediaStream)
.then(stream => {
// stream を video.src に追加する等の処理
});
})
.catch(e => {
console.error(e);
});
// disconnect
sendrecv.disconnect()
.then(() => {
// video を止める等の処理
});
// event
sendrecv.on('disconnect', function(e) {
console.error(e);
});
ライセンス
Copyright 2020-2022, Hiroshi Yoshida (Original Author)
Copyright 2020-2022, Shiguredo Inc.
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