Jira Cloud で検索した Jira 課題のレポートを生成する
Jira 課題の検索結果をエクスポートするやり方だと「初期見積もり」と「消費時間」の単位がそろっていないため、自分で工数に変換するのが面倒です。
そこで、検索した Jira 課題の工数を変換するツールを作成してみました。
参考情報
準備
Jira Cloud の REST API へアクセスするときは、リクエストに認証情報を指定します。
具体的には、 Authorization
ヘッダーに BASIC 認証形式^1の値を指定します。こういう感じです。
ただし、パスワードの代わりに Atlassian Cloud で生成する API Token^2を使います。
Authorization: Basic dGVzdDp0b2tlbgo=
なので、ツールを実行する前に API Token を作成しておく必要があります。
仕様
- Windows 10 で実行できる
- 認証情報(ユーザーIDとAPI Token)は環境変数で指定する
- 接続先 URL はコマンドライン引数で指定する
- 検索条件はコマンドライン引数で指定する
- フィールド名はコマンドライン引数で指定する
- 「初期見積もり」や「消費時間」を秒単位から変換する単位はコマンドライン引数で指定する
- サブタスクがある Jira 課題には「Σ初期見積もり」と「Σ消費時間」の値が設定される
- 出力形式はヘッダーありの CSV
ツールの導入
使い方
- 検索条件は
TIS プロジェクトでクローズした課題
- 工数の単位は人日 (
dd
)
$ export AUTH_USER=user@example.net
$ export AUTH_TOKEN=AKIAIOSFODNN7EXAMPLE
$ jira-timespent-report.exe --url https://your-jira.atlassian.net/ --query 'project = TIS AND status = Closed' --unit dd
キー,概要,ステータス,初期見積もり,消費時間,Σ初期見積もり,Σ消費時間
TIS-1,sample1,1.5,1.4,0,0
TIS-2,sample2,1.0,1.2,0,0
TIS-3,sample3,2.1,2.0,2.1,2.0
- 検索条件は
TIS プロジェクトでクローズした課題
- 工数の単位は人時 (
hh
)
$ export AUTH_USER=user@example.net
$ export AUTH_TOKEN=AKIAIOSFODNN7EXAMPLE
$ jira-timespent-report.exe --url https://your-jira.atlassian.net/ --query 'project = TIS AND status = Closed' --unit hh
キー,概要,ステータス,,初期見積もり,消費時間,Σ初期見積もり,Σ消費時間
TIS-1,sample1,12.0,11.2,0,0
TIS-2,sample2,8.0,9.6,0,0
TIS-3,sample3,16.8,16.0,16.8,16.0
ライセンス
MIT